BLOG

ドローンの映像をスマホ・iPadで共有する方法|DJI SDR Transmissionでプロポの画面を映す

Mavic 4 Pro、DJI RC Pro 2につないだDJI SDR Transmission、iPad mini
目次

ドローンで撮影している映像を、その場でお客さんや監督にも見てもらいたい。そんなときは、映像伝送機の送信機をプロポにつなぐと、スマホやiPadにプロポと同じ画面を映せます。株式会社ASOLAB.で、DJI SDR TransmissionとiPad miniを使って試した手順をまとめました。

プロポの画面を共有したいのはどんなとき?

プロポの画面は小さく、操縦している人しか見られません。撮影に立ち会う人がいると、横から画面をのぞき込んでもらうことになります。

この方法が役に立つのは、たとえば次のような場面です。

  • 撮影中の映像を、立ち会っているお客さんにその場で確認してもらいたい
  • 点検で、お客さんに見たい箇所を聞きながら撮影したい
  • 監督やディレクターから「もう少し右」「ここにピントを合わせて」と指示をもらいながら空撮したい

見る人が手元の画面で映像を確認し、操縦者はその指示を聞きながら飛ばせます。

用意する機材

当社が試した組み合わせは次のとおりです。

役割使った機材
ドローンMavic 4 Pro
プロポDJI RC Pro 2
映像伝送機(送信機)DJI SDR Transmission の送信機(TX)
見る側の端末iPad mini
アプリDJI Ronin
DJI RC Pro 2のHDMI端子にカールコードでつないだDJI SDR Transmissionの送信機
手前の機器が、プロポにカールコードでつないだ送信機(TX)

HDMI出力があるプロポが必要

送信機はプロポのHDMI端子につなぎます。HDMI出力が無いプロポでは、この方法は使えません。手持ちのプロポにHDMI端子があるかを先に確かめてください。

受信機(RX)は要らない

映像伝送機は、ふつう送信機と受信機をセットで使います。テレビやモニターに映すときは受信機が必要ですが、スマホやiPadで見るだけなら受信機は要りません。アプリが送信機から直接映像を受け取ります。

DJI SDR Transmissionの送信機(TX)と受信機(RX)。送信機にHDMIケーブルがつながっている
左が送信機(TX)、右が受信機(RX)。スマホやiPadで見るときは送信機だけを使う

DJI SDR Transmissionのほかにも、各メーカーから映像伝送機が出ています。

費用の目安

購入する場合は、送信機(TX)だけで足ります。2026年10月時点の販売価格の例は次のとおりです。

商品価格(税込)
DJI SDR Transmission トランスミッター(TX)44,220円
DJI SDR Transmission コンボ(送信機と受信機のセット)79,310円

価格は販売店や時期によって変わるので、参考値としてご覧ください。

接続の手順

  1. 送信機をプロポのHDMI端子につなぐ
  2. スマホやiPadにDJI Roninアプリを入れる。ジンバル用のアプリで、つなぐ機器を選べる
  3. アプリで「DJI SDR Transmission」を選び、「接続」をタップする
  4. 送信機の画面をスワイプしてQRコードを出す。送信機の画面はタッチパネルになっている
  5. アプリでQRコードを読み取ると接続できる
スマホのDJI Roninアプリで表示したDJI SDR Transmissionの画面。下に「接続」ボタンがある
DJI Roninアプリの画面。「接続」をタップして、送信機のQRコードを読み取る

左がiPad miniに入れたDJI Roninアプリ、右がアプリでつなぐ機器に「DJI SDR Transmission」を選んだ画面です。

実際に使ってわかったこと

iPadなら持って歩ける

モニターを据え置く必要がなく、iPadを手に持ったまま現場を動けます。準備も送信機をつないでQRコードを読むだけなので手軽です。

3台まで同時に映せた

当社で試したときは、スマホやiPadなど3台で、同じプロポの映像を同時に見られました。立ち会いの方が複数いても、それぞれ手元の画面で確認してもらえます。なお、DJIのユーザーガイドでは、Wi-Fiで送信機に直接つなげるスマホやタブレットは最大2台とされています。

遅延はわずか

プロポの画面と並べて見比べると、少し遅れているのが分かる程度でした。撮影に立ち会って映像を確認する用途なら気にならない差です。DJIのユーザーガイドでは、Wi-Fiで直接つないだときの遅延は110ms(1080p/60fpsの動画で測定)、届く距離は200mとされています。今回はプロポから1〜2mほど離れて試しました。

スマホやiPadからは操作できない

DJI Roninアプリにはジンバルやカメラを操作する機能もありますが、ドローンを操作する機能はありません。立ち会いの方にiPadを渡しても、誤ってドローンが動く心配はありません。

表示は見る側で変えられる

フォーカスの確認やガイドラインの表示など、映像の見え方は見る側のアプリで変えられます。撮影の指示を出す人が、自分に必要な表示にして確認できます。

録画やライブ配信はできる?

録画は、スマホやiPadの画面録画を使えばできます。見る側の端末に映像を残せます。

YouTubeなどへのライブ配信もできますが、別に設定や機材の準備が必要で、本格的になります。その場で映像を見せたいだけなら、ここまでの手順で足ります。

後継機のDJI SDR Transmission 2も出ている

2026年9月17日に、後継機のDJI SDR Transmission 2が発表されました。メーカーの発表による主な特長は次のとおりです。

  • 送信機と受信機が一体になっていて、1台をどちらとしても使える
  • DCI 4K/60fps・10-bit HDRの映像を、最大4kmまで、遅延35msで送れる
  • スマホやタブレットとはUSB-Cでつなぎ、DJI Roninアプリで映像を確認する

2026年10月時点の販売価格の例は、単品が53,790円(税込)、コンボが102,630円(税込)です。

この記事の手順は、初代のDJI SDR Transmissionで試したものです。

まとめ

  • プロポのHDMI端子に映像伝送機の送信機をつなぐと、スマホやiPadにプロポの画面を映せる
  • 見るだけなら受信機は要らない。DJI Roninアプリで送信機のQRコードを読めば接続できる
  • 当社で試したときは、スマホやiPadなど3台に同時に映せた
  • 見る側からは操作できず、遅延もわずかなので、立ち会いの方に映像を見てもらう用途に向いている

よくある質問

受信機(RX)は必要ですか?
スマホやタブレットで見るだけなら要りません。送信機(TX)をプロポにつなぎ、DJI Roninアプリで直接受け取ります。
スマホやiPadからドローンを操作できますか?
できません。DJI Roninアプリにドローンを操作する機能はないので、見ている人が誤ってドローンを動かすことはありません。
映像を録画したり、ライブ配信したりできますか?
スマホやiPadの画面録画を使えば録画できます。YouTubeなどへのライブ配信もできますが、別に設定や機材の準備が必要です。
どのプロポでも使えますか?
HDMI出力の端子があるプロポが必要です。当社はDJI RC Pro 2のHDMI端子につないで試しました。

空撮・点検のご相談は株式会社ASOLAB.へ

株式会社ASOLAB.の店舗外観

当社は長野県松本市を拠点に、ドローン空撮や赤外線による外壁調査などの点検を行っています。撮影の内容や、立ち会いのときに確認したいことがあれば、お気軽にご相談ください。この記事で紹介したDJI SDR Transmission、DJI SDR Transmission 2をはじめ、DJI製品のご購入のご相談も承ります。

学校のPR動画をドローンで撮影|262名の人文字空撮で伝える梓川高校の挑戦【長野県松本市】

長野県松本市のドローン企業ASOLAB.が、梓川高校の生徒会PR動画制作を技術支援。262名の人文字をドローンで空撮した事例と、独自開発の配置ツールをご紹介します。学校行事でのドローン活用はお気軽にご相談ください。

株式会社ASOLAB.続きを読む →

赤外線点検とは?外壁・屋根・太陽光の調査・診断方法、費用、12条点検との関係を解説

赤外線点検とは、赤外線カメラで表面温度の違いを可視化し、外壁の浮き、屋根の漏水、太陽光パネルの異常発熱などを非接触で調査する方法です。ドローン点検との違い、12条点検との関係、費用の考え方、業者選びのポイントを解説します。

株式会社ASOLAB.続きを読む →