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【2026年版】赤外線画像解析ソフトおすすめ4選|外壁点検でFLIR・DJI・CRITIRを比較

【2026年版】赤外線画像解析ソフトおすすめ4選|外壁点検でFLIR・DJI・CRITIRを比較
目次

DJIドローンやFLIRカメラで外壁などの赤外線点検を行う際、意外と悩ましいのが「撮影後の解析ソフト選び」です。FLIR ToolsではDJIのR-JPEGを直接開けない、DJI Thermal Analysis Toolは単画像確認が中心で報告書作成には弱い、複数メーカーのカメラを併用するとソフトを使い分ける必要がある——こうした課題は、外壁点検や建物診断の現場で大きな工数を生みます。

本記事では、外壁点検・建物診断の実務でよく検討されるFLIR Thermal StudioFLIR ToolsDJI Thermal Analysis Tool、そして国産のCRITIR(クリティア)の4製品を、機能・価格・対応カメラ・サポートなどの観点から比較します。各ソフトの特徴を整理し、外壁点検・建物診断の実務でどのように選ぶべきかを解説します。

この記事の結論

FLIRカメラ中心の運用であればFLIR Thermal Studio、DJIドローンでの簡易確認なら無償のDJI Thermal Analysis Toolが候補になります。一方、外壁点検でDJI・FLIR・HIKMICROを併用し、解析や報告書作成を効率化したい場合は、変換不要で対応機種を一元管理できる国産のCRITIR(クリティア)が有力な選択肢です。

1. 赤外線画像解析ソフトとは|外壁点検・建物診断における役割

赤外線画像解析ソフトとは、サーモグラフィカメラで撮影した画像から温度データを読み取り、温度分布の可視化、異常箇所の測定、報告書作成までを行うためのソフトウェアです。撮影された赤外線画像はJPGに見えても、内部にピクセルごとの温度データが埋め込まれた専用形式(Radiometric JPEG / R-JPEG)であり、専用ソフトを通さなければ温度を正確に読み取ることはできません。

1-1. 解析ソフトに求められる5つの基本機能

  1. 温度の正確な読み取り:放射率、環境温度、湿度、距離などのパラメータ補正を含めた温度算出
  2. 多様な表示モード:赤外線画像と可視画像の比較・並列表示・スワイプ・PIPなど
  3. 測定ツール:スポット、ライン、矩形、ポリゴンなどによる温度計測
  4. 報告書出力:写真台帳・劣化図・調査報告書のテンプレート出力(PDF / Word / Excel など)
  5. 大量画像の管理:1案件で数百〜数千枚に達する画像のプロジェクト管理機能

1-2. 外壁点検でソフト選定を間違えるとどうなるか

特にドローンによる外壁点検では、「使用しているカメラのファイル形式に対応していない」「変換ツールが別途必要」「報告書フォーマットが業界慣行に合わない」といった理由で、追加の作業時間とコストが発生するケースが少なくありません。ソフトの選定はカメラの選定と密接に紐づいており、両者を一体で考える必要があります。

2. なぜFLIRのソフトではDJIの赤外線画像が扱えないのか

「DJIで撮ったR-JPEGをFLIR Toolsで開けない」という現象は、ソフトの不具合ではなくフォーマットの違いに起因します。もともとDJIはFLIRと提携してドローン搭載の赤外線カメラにFLIRセンサーを採用していましたが、2018年に提携が解消されて以降、DJIは独自開発の赤外線カメラを搭載し、保存形式もDJI独自のR-JPEGへ移行しました。

結果として、FLIR ToolsやFLIR Thermal StudioはFLIR独自の温度埋め込みフォーマットを前提に設計されているため、DJI製カメラのR-JPEGを直接開いても温度値を正しく読み取れません。逆にDJI Thermal Analysis ToolはDJI機専用のため、FLIRやHIKMICROの画像は扱えません。複数メーカーのカメラを併用している事業者は、各メーカーのソフトを使い分けるか、変換ツールを介して片方のフォーマットに統一するかを選ぶことになります。

3. 比較対象の4製品を簡単に紹介

3-1. FLIR Thermal Studio(米Teledyne FLIR)

FLIR Thermal Studioの画面
FLIR Thermal Studio

FLIR Thermal Studioは赤外線サーモグラフィ業界の最大手であるTeledyne FLIRが提供する、現行の主力解析ソフトです。FLIRが販売してきた幅広いカメラに対応し、温度補正・測定・レポート機能を標準で備えています。無料(ライセンス申請が必要)のThermal Studio Starterと、上位のThermal Studio Proが1年版・買い切り形式で提供され、Proでは高度な機能が利用できます。FLIR製カメラユーザーにとって代表的な解析・レポート作成ソフトの一つです。

3-2. FLIR Tools(米Teledyne FLIR・生産終了済み)

Flir Toolsの画面
FLIR Tools

FLIR Toolsは、かつて広く使われていた赤外線解析・レポートソフトです。無償版のFLIR Toolsと有償版のFLIR Tools+がありますが、現在は生産終了済みで、FLIR公式ではThermal Studioへの移行が推奨されています。とはいえ、日本の建築・設備診断業界では現在も実務で根強く使用されているソフトです。ただし、今後の新しいハードウェア環境での動作保証などは段階的に縮小していく見通しです。

3-3. DJI Thermal Analysis Tool 3(中国DJI・無償)

DJI Thermal Analysis Tool

DJI Thermal Analysis Tool 3はDJIが公式に提供する無償の赤外線解析ツールで、Mavic 3T・Matrice 30T・Matrice 4T・Zenmuse H20T / H30Tなど、DJI製ドローンに搭載された赤外線カメラで撮影したR-JPEGをそのまま読み込めます。単画像上での温度測定、放射率や反射温度などの撮影パラメータ調整、シンプルな画像出力に対応しており、DJIドローンユーザーが最初に使う解析ツールとして広く普及しています。対応するのはDJI機の画像のみで、FLIRやHIKMICRO製カメラの画像は読み込めません。

3-4. CRITIR / クリティア(国産・株式会社ASOLAB.開発、TERS監修)

critirの画面
CRITIR

CRITIR(クリティア)は長野県松本市のドローン総合サービス企業、株式会社ASOLAB.が自社の赤外線点検業務の知見をもとに開発した、オールインワン型の国産赤外線画像解析ソフトです。赤外線建物診断技能師制度を運営する団体である、一般社団法人街と暮らし環境再生機構(TERS)が監修しており、外壁点検・建物診断の実務要件に深く寄り添った設計が特徴です。最大の差別化ポイントは、DJI / FLIR / HIKMICROの対応機種の赤外線画像を変換不要で直接読み込めること、そして個々の画像の位置情報をリンクさせることで、測定結果を他の画像に自動投影させたり、壁面(立面)オルソ画像の自動生成機能を備えていることです。 CRITIR LightCRITIR PROの2プラン構成で、1年版と買い切り形式が選択できます。14日間の無料トライアルも提供されています。

4. 機能・価格・対応カメラの比較

主要なポイントを一覧で比較した表を以下に示します。各ソフトのバージョン・提供形態によって機能差があるため、最新の仕様は必ず各公式サイトをご確認ください。

FLIR Thermal StudioFLIR ToolsDJI Thermal Analysis ToolCRITIR(クリティア)
提供元Teledyne FLIR(米)Teledyne FLIR(米)DJI(中国)ASOLAB.(日本)
位置づけ現行のFLIR系解析・レポートソフト提供終了済みの旧ソフトDJI公式の無償解析ツール国産の外壁点検向け統合ソフト
対応OSWindows 10 / 11Windows 10 / (11)Windows 10 / (11)
FLIRカメラ画像×
DJIカメラ画像△ 変換が必要な場合あり△ 変換が必要な場合あり◎ DJI対応機種
HIKMICRO画像△ 要確認××
表示モード標準的基本のみ基本のみ豊富
オルソ生成×××
測定結果の自動投影×××
報告書作成
価格(目安)約7~16万円 (1年版/買い切り)無償(提供終了済み)無償約26〜126万円(1年版/買い切り)
日本語UI / サポート○ / 代理店経由○ / 代理店経由○ / 代理店経由◎ 国内開発・直接
無料トライアルDEMO版あり(画像に透かし付与)無償無償14日間
向いている用途FLIR中心の解析・レポート既存FLIR Toolsユーザーの継続運用DJI画像の簡易確認外壁点検・複数メーカー運用・報告書納品
※各製品の仕様は変更される可能性があります。導入前に各公式サイトの最新情報をご確認ください。

5. ポイント別の比較

5-1. 対応カメラ・ファイル形式(変換不要かどうか)

外壁点検でドローンを活用するか、ハンドヘルドのサーモカメラを使うかによって、必要な対応範囲が大きく変わります。FLIR Thermal StudioとFLIR ToolsはFLIRカメラの画像にネイティブで対応しますが、DJIドローンで撮影したR-JPEGはこれらFLIR純正ソフトでは直接開けず、サードパーティの変換ツールや変換代行サービスを介する必要があります。DJI Thermal Analysis ToolはDJI製ドローン専用で、FLIR画像は扱えません。CRITIRはDJI / FLIR / HIKMICROの対応機種の画像を変換不要で読み込める点が際立っており、複数メーカーのカメラを併用している現場では運用がシンプルになります(対応機種は公式ドキュメントを要確認)。

5-2. 温度解析・測定機能の充実度

critirのモード紹介画面
CRITIRの解析・測定機能

FLIR Thermal Studioは温度補正パラメータの細かさやアラーム機能、動画解析(Pro版)などプロ向けの解析機能が豊富です。FLIR Toolsは機能を絞ったシンプルな構成で、その分動作が軽く現場での即時確認に向いています。DJI Thermal Analysis Toolは単画像の温度確認に特化しており、解析体験は最小限です。CRITIRは8つの表示モード(赤外線・可視・ズーム・並列・スワイプ・PIP・オーバーレイ・比較)、10種類のカラーパレット、温度エッジ検出、輪郭強調など、解析作業のUI面に独自の工夫が施されています。スポット・ライン・ボックス・サークル・ポリライン・ポリゴン・自由入力できるペンなど8種類の測定ツールと、SHIFTキーによる温度レンジ即時調整など、現場での連続作業を意識した設計です。

5-3. 画像リンク(SfM)・オルソ画像生成対応

critirのsfm・オルソ生成画面
CRITIRの画像リンク・オルソ画像生成機能

外壁点検でドローン撮影が普及するにつれ、膨大な数の画像それぞれの位置関係を整理・リンクさせたり、複数枚の画像を1枚の正面投影画像(オルソ画像)に統合する作業の重要性が高まっています。本記事の比較対象のうち、このような機能を備えるのはCRITIRのみです。FLIR Thermal StudioやFLIR Tools、DJI Thermal Analysis Toolはいずれも単画像の解析を主目的としており、オルソ生成は別ソフト(Reality Scan、Agisoft Metashape等)を組み合わせて行うのが一般的です。CRITIRはSfMによる位置合わせと、オルソ画像の自動生成機能を内蔵しており、撮影画像を読み込めばウィザードに従って壁面オルソ画像を作成できます。Reality Scan(旧Reality Capture)等の専用ソフトの精度や柔軟性とは比較領域が異なるものの、「赤外線解析と同じソフトで簡単にオルソ生成まで完結できる」点は他にない強みです。

5-4. 報告書テンプレート・出力形式

critirのテンプレートビルダー画面
CRITIRのテンプレートビルダー画面

FLIR Thermal Studio Proは標準的なPDFレポートテンプレートを備え、組織ロゴや定型書式の挿入が可能です。FLIR Toolsはシンプルなレポート機能のみで、複雑なレイアウトはWordやExcelとの併用によって実現するのが一般的です。DJI Thermal Analysis Toolは画像出力中心で、報告書として体裁を整えるには別途文書作成ソフトが必要です。CRITIRは現場の声を取り入れた複数の報告書テンプレートを搭載しており、PDF / Word / Excel / DXF形式で出力可能です。さらにテンプレートビルダーで自社書式のレイアウトを自由に柔軟に構築でき、1ページ作成すれば以降のページが自動展開されます。日本の外壁調査・建物診断業界の報告書慣行に合わせた設計になっている点は、国産ソフトならではの強みです。

5-5. 価格とライセンス形態

初期コストの低さで言えばFLIR Tools(無償)とDJI Thermal Analysis Tool(無償)が圧倒的に有利で、機能面で十分ならばこれらの導入で初期費用はゼロになります。FLIR Thermal StudioはStarterに関しては無償、Proは1年版か買い切り形式で、買い切りの場合おおよそ16万円程度で販売されています。CRITIRは有償ソフトで、Lightプランが年額264,000円(買い切り660,000円)、PROプランが年額506,000円(買い切り1,265,000円)と、無償ツールと比較すると初期投資が必要です。一方で、変換ツールのライセンス費用や変換代行料金、人件費に直結する作業の効率性などを加味すると、トータルコストで逆転する場合もあります。

5-6. サポート・日本語対応

FLIRおよびDJIの純正ソフトは日本語UIに対応しており、日本国内では各社の販売代理店経由でサポートが受けられます。ただし開発元は海外であるため、機能要望や不具合報告のフィードバックループに時間がかかる場合があります。CRITIRは国内開発・国内サポートで、ドキュメントは完全日本語、対応カメラリクエストへの追加対応(キャリブレーション)も窓口があります。「困ったときにすぐ相談したい」「日本の業界慣行に沿ったアップデートを期待したい」といった事業者にとっては、距離の近さが大きな安心材料になります。

6. 無料ソフトと有料ソフトの違い|単画像確認か、業務統合か

赤外線画像解析ソフトを比較していて多くの事業者が最初に直面する疑問が、「無料ツールで十分なのではないか?」というものです。実際、FLIR ToolsもDJI Thermal Analysis Toolも無償で温度測定・パラメータ調整・画像出力までは対応しており、簡易な確認用途であればこれで完結します。

一方で、外壁点検・建物診断のように納品物としての報告書作成や、複数画像の統合解析が必要な業務では、無料ツールだけでは工数が積み上がります。整理すると以下のような棲み分けになります。

  • 単画像の温度確認・スクリーニング → FLIR Tools / DJI Thermal Analysis Toolなどの無料ソフトでも可
  • 報告書納品が前提となる業務 → 報告書出力機能を持つ有料ソフトの方が工数を抑えられる
  • 複数メーカー対応・オルソ連携・図面マッピング → 無料ツールでは対応困難で、統合型の有料ソフトが必要

言い換えれば、「無料 vs 有料」という対立軸というよりは、「業務範囲がどこまでか」によって最適なソフトが変わってきます。撮影〜温度確認までで業務が終わるなら無料ソフト、撮影〜報告書納品までを担うなら統合型の有料ソフトを検討する、という整理がよいでしょう。

7. 外壁点検で赤外線画像解析ソフトを選ぶ5つのポイント

機能比較が複雑になりすぎると判断軸を見失いがちです。外壁点検・建物診断の実務でソフトを選ぶ際は、以下の5点を順番に確認すると整理しやすくなります。

  1. 使用しているカメラのファイル形式に対応しているか:DJI / FLIR / HIKMICROのどの画像が読めるか、変換工程が必要かを確認
  2. 変換作業が必要かどうか:変換ツールや代行サービスを介す必要があると、案件ごとに費用と時間が発生する
  3. 報告書作成までできるか:納品書式のテンプレートを備えているか、PDF/Word/Excel/DXFのどこまで出力できるか
  4. オルソ画像や図面と連携できるか:ドローン撮影画像を1枚の正面投影画像に統合できるか、CAD図面と重ね合わせられるか
  5. 国内サポートがあるか:不具合や対応カメラリクエストの相談窓口、ドキュメントの整備状況、アップデート頻度

この5項目を自社の業務フローに当てはめて確認すると、無料ツールで十分か、有料の統合型ソフトが必要かが見えてきます。

8. 用途別おすすめソフトの選び方

8-1. FLIRカメラのみ運用・既存ワークフロー優先 → FLIR Thermal Studio / Tools

FLIRのハンドヘルドサーモカメラ(T-seriesやEx-seriesなど)を中心に運用し、撮影〜温度確認〜簡易レポートまでをFLIRエコシステム内で完結させたい場合は、FLIR純正ソフトが第一候補です。すでにFLIR Toolsで業務が回っている事業者であれば、無理に乗り換える必要はなく、Thermal Studioへの移行は新案件のタイミングで段階的に進めるのが現実的です。動画解析や定期点検案件のバッチレポート生成が必要な場合はThermal Studio Proの導入を検討してください。

8-2. DJIドローンで簡易確認が中心 → DJI Thermal Analysis Tool 3

DJIドローン(Mavic 3T、Matrice 30T、Matrice 4Tなど)で撮影した画像を、現場で素早く温度確認したい・スクリーニング目的で使いたい場合は、無償のDJI Thermal Analysis Toolが手軽な選択肢です。ただし、多数の画像を扱う場合や、報告書納品が前提となる業務の場合では機能不足に直面します。「とりあえず温度を測りたい」「異常の有無だけ判別したい」という用途に向いています。

8-3. 外壁点検 + 報告書納品まで担う事業者 → CRITIR

critirの画面

ドローンによる外壁点検を中心に、画像解析から報告書納品までを一気通貫で行う事業者にとっては、CRITIRが有力な候補となります。とくに「DJIとFLIRのカメラを併用している」「現場ごとに変換ツールや変換業者を使用する手間とコストを削減したい」「劣化図や写真台帳の作成に毎回時間を取られている」といった課題を抱えている場合は、変換不要・オルソ自動生成・測定自動投影・テンプレート出力というCRITIRの一連の機能セットがそのまま解決策になります。

9. CRITIRが評価される理由と、向かないケース

critirのモックアップ画像

9-1. 外壁点検事業者から評価される3つの理由

有償ソフトであるにもかかわらずCRITIRが外壁点検事業者から選ばれている背景には、現場業務に直結した3つの設計思想があります。

  • DJI / FLIR / HIKMICROの対応機種を変換不要で読み込める:案件ごとにカメラが変わっても同一ワークフローで作業でき、変換工程の費用と時間が不要になる
  • 画像リンク + オルソ画像 + 測定自動投影で重複作業を削減できる:1枚で打った測定が他の画像・オルソ・CAD図面に自動反映され、同じ箇所を複数の画像で繰り返し測定する必要がなくなる
  • TERS監修 × 国産直接サポートの安心感:赤外線建物診断技能師制度を運営する団体の監修と、国内直接サポートにより、業界実務に沿った製品設計とフィードバック対応が期待できる

9-2. CRITIRが向かないケース

一方で、CRITIRがすべての事業者にとって最適というわけではありません。以下のようなケースでは他の選択肢の方が適しています。

  • 初期投資をゼロに抑えたい場合:有償ソフトのため、無償のFLIR ToolsやDJI Thermal Analysis Toolが適しています
  • 単画像の温度確認だけで業務が完結する場合:報告書作成やオルソ連携が不要なら、無料ツールで十分な可能性が高いです
  • 研究用途の高度な動画解析が必要な場合:長時間サーモグラフィ動画の定量解析にはFLIR Research Studioなど専用ソフトが向いています

10. よくある質問(FAQ)

FLIR ToolsからThermal Studioへ移行すべきですか?

FLIR ToolsはFLIR公式で提供終了済みとされ、Thermal Studioへの移行が推奨されています。新規導入や長期運用を前提とする場合はThermal Studioが第一候補です。ただし現行の業務がToolsで完結しており、操作に慣れている場合は急いで切り替える必要はなく、新規案件や新機能が必要になったタイミングでの段階移行が現実的です。

DJIのR-JPEGをFLIRソフトで読み込む方法はありますか?

サードパーティの変換ツールや変換代行サービスを利用することでFLIR形式に変換でき、FLIR Tools / Thermal Studioで読み込めるようになります。ただし絶対温度の精度が保証されているかどうかは要確認で、メタデータなどが失われるケースもあります。また、変換工程の費用と時間が継続的に発生するため、頻度が高い場合はCRITIRのように変換不要で読み込めるソフトの導入を検討する価値があります。

国交省の赤外線調査ガイドラインに沿った報告書を作れるソフトはありますか?

CRITIRは特定の公的様式そのものを保証するものではありませんが、テンプレートビルダーにより、提出先の指定書式や業界慣行に合わせたレイアウトを作成できます。納品先の様式が決まっていたり様々な様式に対応する必要がある場合は、テンプレート機能のカスタマイズ性で比較するのが確実です。

無料で試せるソフトはありますか?

FLIR ToolsやDJI Thermal Analysis Toolは無償で利用できます。FLIR Thermal StudioやCRITIRは有償ソフトですが、DEMO版の利用や無料トライアルがそれぞれ用意されており、実データでの評価が可能です。

11. まとめ|外壁点検にベストな赤外線画像解析ソフトの選び方

赤外線画像解析ソフトは、単純に「高機能なもの」を選べばよいわけではありません。FLIRカメラ中心の運用であればFLIR Thermal Studio、DJI画像の簡易確認であればDJI Thermal Analysis Tool、既存環境でFLIR Toolsを使い続けている場合はその継続も選択肢になります。

一方で、外壁点検や建物診断のように、複数メーカーの赤外線画像を扱い、オルソ画像・図面・報告書まで一連の流れで整理したい場合は、変換不要でDJI / FLIR / HIKMICROの対応機種を扱えるCRITIRが有力な選択肢です。

ソフト選定で最も確実なのは、自社の実案件データを使って、画像読み込みから解析、報告書出力までを一度通して確認することです。CRITIRでは14日間のフリートライアルを用意しているため、現在の業務フローと比較しながら導入効果を検証できます。

導入のご検討、ご相談などぜひお気軽に株式会社ASOLAB.へお問い合わせください。

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