鹿児島県の美しい自然の中、
桜島近くの錦江湾で、
イルカウォッチングの魅力をさらに高めるための
実証実験が注目を集めています。
この実験は、ドローンを用いたイルカの発見率向上にフォーカスし、
イルカウォッチングの新たな可能性を探る取り組みとして行われました。
ドローンは錦江湾上空からイルカを探し、
撮影した映像をリアルタイムでモニターすることが可能です。
従来のイルカ発見率の低さを打破しようと、
観光船に代わってドローンがイルカの位置を特定し、
その情報をもとに船が現場に向かうという新しい試みが実施されました。
デュアルドローンハンドラーズの山口東洋一氏は、
空からの視点がもたらす立体感により、
波とイルカの判別が容易になると語ります。
実際に、11月8日にはこの方法でイルカを発見することに成功しています。
鹿児島市や東京の企業が協力し、
県の補助事業を活用したこのプロジェクトは、
データ蓄積による成功率の向上が期待されています。
さらに、海側からの独特な映像が新たな観光の付加価値となり得るとして、
今後の商業利用に向けた期待も高まっています。
来年3月にはこの実験結果がまとめられる予定で、
ドローンを活用したイルカウォッチングが、
鹿児島の新たな観光資源として注目されることでしょう。