日本の大手消費財メーカー花王が、
物流業界に革命をもたらす試みとして、
ドローンを使った製品輸送の実証実験を兵庫県と岐阜県で展開しました。
この取り組みは、
運転手不足という現代の物流課題に対する革新的な解決策として注目されています。
実証実験では、
兵庫県で最大15kgの荷物を運べる大型ドローンが使用され、
岐阜県では3機のドローンによる編隊飛行が試みられました。
これらの実験は、
「01Kao(ゼロワンカオウ)」という新規事業提案制度から生まれたもので、
物流の効率化と新規事業の創出を目指しています。
花王のこのプロジェクトは、
2024年の運転手の労働時間規制強化に対応し、
物流業界の効率化を図ることを目的としています。
また、山間部などトラック輸送が困難な地域での
ドローンを使った共同輸送のニーズに応えることで、
新たな収益源を生み出すことも視野に入れています。
2024年には、
社会実装と事業化を目指した本格的な無人輸送の実証実験を計画しており、
25年以降の事業化を目指しています。
しかし、完全な無人飛行の実現とコスト抑制が課題となっています。
花王は、23年12月期までの5期連続最終減益を見込んでおり、
ドローン物流の事業化は厳しい目で判断されることになります。
このプロジェクトは、
物流業界における大きな変革の兆しを示しており、
運転手不足という現代の課題に対する有効な解決策として期待されています。
花王の取り組みは、
新しいビジネスモデルの可能性を秘めており、
今後の展開に注目が集まっています。
参考記事
https://project.nikkeibp.co.jp/ESG/atcl/column/00005/120500411/