パリオリンピック・パラリンピック開催前の2024年3月、
フランス軍と警察はテロによるドローン攻撃への備えとして、
特別な警備訓練をパリ近郊で実施し、
その様子を公開しました。
この訓練は、
ロシアによるウクライナ侵攻やガザ地区での軍事衝突が続く中、
テロ対策がパリオリンピック・パラリンピックの最大の課題とされるなかで行われました。
参加者たちは、
ジャミングガンを使ってドローンを無力化する方法や、
網を使ったドローン捕獲技術など、
テロリストによる攻撃を想定した最新鋭の対策技術を習得しました。
さらに、競技会場周辺にはドローンを検知する高性能レーダーの配備も予定されており、
昨年秋のラグビーワールドカップでは、
これらの技術を用いて20台以上の不審なドローンを撃退した実績があります。
フランス空軍のアルノー・ブルギニョン准将は、
爆発物を搭載したドローン攻撃を最大の脅威と位置づけ、
観客が安全に競技を楽しめる環境作りを最優先する意向を示しました。
パリオリンピック・パラリンピックの安全・安心な開催を目指すフランスの取り組みは、
世界中の大規模イベントの安全対策に新たな指針を示すものとなりそうです。
参考記事
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240315/k10014391151000.html