佐川急便が主導するドローンの実証実験が、東京都青梅市で実施されました。
この取り組みは、
過疎地や災害時の物資輸送にドローン技術を活用することを目的としています。
今回の実験は、2023年から段階的に行われたもので、
東京都の支援を受け、最終回となる4回目の試みです。
今回の主な焦点は、「レベル3.5」飛行、すなわち目視外での高高度飛行です。
この飛行レベルでは、
機上カメラを用いた地上監視を行いながら、ドローンの飛行範囲を拡大しています。
報道関係者の注目の中、ドローンは約4.2キロの物資を積載して300メートルの高さに上昇し、
多摩川沿いを越えて約1.8キロ先に物資を無事に届けました。
この過程は操縦管理者によって慎重にモニタリングされました。
実験の結果、特に電波状況の不安定さが課題として浮かび上がりました。
特に山林地帯では通信環境が不安定で、今後の航路整備が求められています。
しかし、この実験は過疎地域や道路が閉ざされた状況での新しい物流手段の可能性を再確認するものとなりました。
佐川急便の担当者は、ドローン技術の実用化に向けて「レベル4」の飛行、
すなわち人が居るエリアの上空飛行の実現を目指すことを強調しました。
参考記事
https://www.asahi.com/articles/ASSDB4J6ZSDBOXIE03PM.html
画像(https://www.asahi.com)