毎年、ラスベガスで開催されるCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)は、
最新の電子機器とテクノロジーが一堂に会するイベントとして知られています。
2024年のCESで注目を集めたのが、
韓国Sheco社が開発した水上ドローン「Ark-M」です。
Ark-Mは環境保護の未来を切り拓く画期的な技術として、
イノベーションアワードを受賞しました。
この水上ドローンは、
水域の汚染物質を回収し、
水質浄化を行うために設計されており、
「万人の安全保障」に貢献する革新的な製品として高く評価されています。
Ark-Mは、
インペラ(水流を導く羽根)を使用して水と汚染物質を効率的に集め、
再利用可能なメッシュフィルターで分離します。
これにより、
液体や粉塵の形態の汚染物質を効果的に収集・分離できるのが特長です。
さらに、
Ark-Mは有線で50m、
無線で1kmまでの範囲で操作でき、
無人操作システムを介して遠隔から操縦できるため、
厳しい環境下や遠隔地での汚染物質の除去作業に威力を発揮します。
また、AI技術を活用した汚染物質の認識システム「Ove-C」を搭載しており、
高い認識率で流出物を検出できます。
Sheco社は、
環境モビリティの分野で注目されるベンチャー企業であり、
自律移動、水質測定、データ収集などを統合した環境監視システムを提供しています。
Ark-Mは、
石油流出事故などでの汚染物質の除去に大きな貢献をし、
海洋環境の保護に向けた重要な一歩となっています。
今後もArk-Mのような環境保護技術の発展が期待され、
海洋生態系や環境保護に寄与する可能性が高まっています。
CES 2024での受賞は、
環境保護への新たな展望を示すものであり、
私たちの未来に希望をもたらす一歩と言えるでしょう。
参考記事
https://www.drone.jp/column/2024011710242779709.html
動画(www.drone.jp)