寒冷地でドローンが新たな可能性を実証:物流と災害対策への挑戦
2024年12月、
ソフトバンクは北海道標津町で寒冷地対応ドローンの長距離飛行実験を成功させました。
この技術検証は、
ドローンを物流や災害時の対応に活用するための重要なステップとなるものです。
長距離飛行を支える「ハイブリッドドローン」
今回使用されたのは、
ガソリンとバッテリーを組み合わせたハイブリッドドローンです。
この機体は、通常の充電式ドローンが20分程度しか飛行できないのに対し、
最大140分の飛行を可能にします。
過酷な寒冷地での技術検証
飛行経路は標津川上空の約40kmで、
目視外飛行が可能な「レベル3」の技術を採用。気温マイナス2℃、
風速12m/sの環境でも、安定した飛行性能を実証しました。
雪や結露によるプロペラ凍結やバッテリーの急速な消耗といった課題を克服し、
86分で全行程を無事に完了しました。
地域との連携で実現
「試せる大地」をスローガンに掲げる標津町が全面的に協力。
人口減少や地域産業の担い手不足といった課題解決に向けて、
自治体と企業が連携するモデルケースとなりました。
未来に向けた展望
ソフトバンクの南野洋氏は、
「今回の実証実験を通じて得られた知見を活かし、
ドローンを社会実装するための具体的な課題に取り組みたい」とコメント。
ドローンが物流や災害対策に欠かせない社会インフラになる未来が期待されています。
参考記事
https://www.softbank.jp/sbnews/entry/20250109_01
画像(https://www.softbank.jp)