埼玉県秩父市で行われた、
株式会社コア、
株式会社ACSL、
楽天グループ株式会社による画期的な実証実験が、
物流ドローンの安全運航を支える新技術の展望を開きました。
この実験では、
「GNSSスプーフィング」と呼ばれる
信号偽装によるドローン飛行位置のなりすまし問題に対する強力な対策技術が披露され、
物流ドローン業界におけるセキュリティ強化への期待が高まっています。
特に注目されたのは、
2024年度に正式サービス開始予定の準天頂衛星システム「みちびき」による信号認証サービスです。
このサービスは、
電子署名技術を用いて受信した衛星信号が本物かどうかを検証し、
GNSSスプーフィングによる不正な信号を見破ることができます。実験では、
このサービスに対応した新型受信機「Ten++」を搭載した国産ドローン「ChronoSky PF2 AE」が公開され、
信号認証の有効性が実証されました。
GNSSスプーフィングは、
GPSなどの人工衛星からの信号を用いた位置特定システムが直面しているセキュリティ上の脅威であり、
ドローンの航路変更や運搬物詐取などのリスクを引き起こす可能性があります。
準天頂衛星「みちびき」の信号認証サービスがこれらの問題に対する効果的な解決策となることが期待される理由です。
この実証実験は、
ドローンの安全性と信頼性を高めることにより、
物流ドローンの社会実装を加速させるための重要な一歩となります。
準天頂衛星「みちびき」の信号認証サービスは、
自動運転車や物流ドローンなど、
GNSSを利用するあらゆる分野での応用が期待され、
今後の展開に大きな注目が集まっています。
参考記事
https://drone-journal.impress.co.jp/docs/special/1185845.html
画像(drone-journal.impress.co.jp)
https://drone-journal.impress.co.jp/docs/special/1185845.html