NTTはドローンを用いた落雷の誘発・誘導に成功したと発表しました。
これは、自然災害による被害軽減を目的とした画期的な実験であり、
雷が直撃しても飛行可能な耐雷ドローンと、
電界変動を利用した雷誘導技術の有効性を、
実際の雷雲下で初めて実証しました。
実験は島根県浜田市の山間部で実施され、
ワイヤーを装備したドローンを雷雲に向けて飛行、
地上との電気的接続をタイミングよく行うことで雷の誘発に成功。
ドローンは落雷を受けても故障せず飛行を継続しました。
この技術は、従来の避雷針では対応できなかった風力発電所や屋外イベント会場などにおいて、
より柔軟な雷被害対策の可能性を広げます。
将来的には、雷を安全な場所へ誘導するだけでなく、
雷エネルギーを蓄積・活用するシステムの開発も視野に入れています。
NTTは今後、高精度な発雷予測や、
雷のエネルギー活用技術の開発を進め、
防災・減災分野におけるドローン技術の可能性を広げていく方針です。
参考記事
https://drone-journal.impress.co.jp/docs/news/1187245.html
画像(https://drone-journal.impress.co.jp)