北海道江差町で旧幕府軍の軍艦「開陽丸」
を水中ドローンで中継するイベントが6月29日に開催されました。
開陽丸は、
1868年の戊辰戦争中に江差沖で座礁し、
その後沈没した軍艦で、
現在も海底に眠っています。
江差町教育委員会は、
多くの人にこの歴史的な軍艦を知ってもらうために、
水中ドローンを使って開陽丸を中継するイベントを企画しました。
委託を受けた業者が水中ドローンを操作し、
リアルタイムで開陽丸の映像を役場に設置されたモニターに映し出しました。
水中は濁っていて見えにくい部分もありましたが、
船体の木片や金属部品の一部が映し出され、
学芸員が参加者に解説を行いました。
参加者からは「海底の状態を初めて見たので感動した」との声が聞かれました。
江差町教育委員会の学芸員、
小峰彩椰さんは、
「船体が残っていることを知らない人も多い。
歴史を見つめ直すきっかけになればうれしい」と話しています。
町の報告によれば、
採取した船体の一部は腐食が進んでおり、
海中生物が入り込むなどの影響も見られるため、
状態を保つための対応が必要だということです。
このイベントは、
歴史に興味がある人々にとって貴重な体験となり、
開陽丸の存在を再認識するきっかけとなりました。
江差町では、
今後もこのような歴史的遺産を活用したイベントを計画しています。
参考記事
https://www3.nhk.or.jp/lnews/sapporo/20240630/7000068070.html