DJI FlyCart30 を導入しました|物資輸送ドローンの講習会を実施し運用体制を構築

2025.12.23

株式会社ASOLAB.では、新たに DJI FlyCart 30 を導入しました。
最大40kg(シングルバッテリーモード)の物資輸送に対応し、
山岳地帯や災害現場、林業・建設現場など、アクセスが困難な地域へ必要な物資を届けるための輸送ドローンです。

導入にあわせて社内向けの FlyCart 30 運用講習会 を実施し、安全管理、輸送ワークフロー、緊急時対応などを確認しました。
実装に向けた体制づくりを進め、地域支援・防災分野での貢献を目指してまいります。

FlyCart 30 導入の背景

長野県のように山岳地が多い地域では、人力や車両による搬送が難しく、
災害支援・山岳救助・道路不通時の物資搬送、林業現場での資機材運搬などにおいて、
輸送手段の確保が課題となっています。

FlyCart 30 は、これらの課題に対し
「空から届ける」もうひとつの選択肢 を提供する機体です。

今回の導入により、
すでに防災協定を締結している喬木村や飯田市をはじめとした各自治体からの要請に対し、
即時応対できる体制が整いました。

ASOLAB.では今後も防災協定の取り組みと連携しながら、
地域の安全・安心の向上に寄与してまいります。

FlyCart 30|主な特徴(抜粋)

項目内容
最大積載重量最大 40 kg(シングルバッテリーモード)
最大 30 kg(デュアルバッテリーモード)
輸送方式ボックス輸送/ケーブル吊り下げ(ウインチ)
最大航続距離約 16 km(条件により変動)
最大速度約 20 m/s
センサー360° 障害物検知
伝送方式O3 Enterprise による安定通信
特徴防水・防塵・耐寒性能を備え、厳しい環境下での運用が可能

高い耐環境性能を備えているため、
山岳地帯や冬季の災害対応、林業などの山間部作業においても、
実用レベルでの運用が可能です。

活用が期待される分野

  • 災害現場での支援物資搬送
  • 山岳地域の救助活動における装備・薬品輸送
  • 道路不通・孤立地域への補給支援
  • 林業現場での資材・資機材搬送
  • 建設現場での軽量資材搬送

現場条件に応じた輸送ルートの最適化や、
荷重バランスの管理など、実証を重ねながら運用ノウハウを蓄積していきます。

今後の取り組み

ASOLAB.では、FlyCart 30 の導入により、以下の取り組みを進めてまいります。

  • 輸送テスト・検証フライトの継続
  • 防災協定先との連携強化と実証計画
  • 運用規程・安全管理体制の整備
  • スタッフ向け運用研修の継続実施

長野県内でのデモ運用にも対応可能です。
自治体・企業のみなさまは、お気軽にお問い合わせください。

FlyCart 30 運用講習会の様子