2025年9月25日(木)、大町運動公園野球場にて 大町市防災用ドローンデモ実演会 を実施しました。
今回は、ドローンによる 物資輸送・人命捜索・3Dモデリング の3つのデモを行いました。
本記事では当日の活動内容をまとめています。
1. 災害時支援物資配送デモ


FLYCART 30とMATRICE 400 RTKを使用し、物資輸送の実演を行いました。
FLYCART 30はSEKIDO新潟上越の協力で実演が実現しました。
MATRICE 400 RTKはASOLAB.が担当しました。
結果
- FLYCART 30:荷物を吊り下げて横断飛行。目的地上空でホバリングし、ケーブルを伸ばして荷物を接地。機体が揺れても荷物が安定している様子を確認。
- MATRICE 400 RTK:機体を降下させ、荷物を地面に接地。投下フックを操作して切り離し。デモ前にはフックの開閉動作を近くで見学。
- 機体比較:フライカートは大きな荷物を安定して運ぶ能力に優れ、MATRICE 400は小型ながら機動性に優れる点を体感できた。
2. 赤外線による人命捜索デモ


MATRICE 400に赤外線カメラ「ZENMUSE H30T」とスピーカー「V1」を搭載し、遭難者役を探索しました。
結果
- 赤外線映像で野球場内の様子や人の姿がどのように映るかを確認。
- 上空のスピーカーから音声を流し、音声テストも実施。
- 小雨のため短縮したが、赤外線と音声伝達の両方を体験できた。
3. 3Dモデリング技術の紹介


MATRICE 4 ENTERPRISEを使い、会場全体を自動飛行で撮影。
撮影データを現場で処理し、3時間程度で3Dデータを作成しました。
結果
- 作成時間は点群データに30分程度、3Dモデルに30分程度、3DGSに30分程度
- 会社の処理用PCにデータを送るのが少し時間がかかった
- 質疑応答では「川の水面や川底を同時に測れるのか」といった実務を想定した質問もあり、参加者の関心を確認できた。
本実演会で作成・公開した3DGS
※カーソルや指で実際に動かせるのでお試しください。
4. 共通事項と今回の意義
- 大町市職員や議員の方々が総勢40名弱の参加・視察。
- 実際の機体を間近で見ることで、防災分野への活用を具体的に体験していただく機会となった。
- 参加者の皆さまからは前向きな雰囲気が感じられ、地域でのドローン活用の可能性を共有できた。
5. まとめ
今回の実演会は、大町市と連携して行ったものです。
物資輸送・人命捜索・3Dモデリングを通じて、防災におけるドローン活用の有効性と可能性を体験する貴重な機会となりました。
株式会社ASOLAB.は、今後も自治体との防災協定や技術検証を通じて、地域の防災力向上に貢献できるよう取り組みを続けてまいります。
保有機材の公開
今回の実演会で使用した機材をはじめ、株式会社ASOLAB.では点検・測量・3D・空撮などに関わる最新機材を積極的に導入しています。
保有機材・ソフトの一覧は以下のページで公開していますので、ぜひご覧ください。
※MATRICE 400 RTK、MATRICE 4 ENTERPRISEは近日追加予定です。
防災分野でのドローン活用や株式会社ASOLAB.の取組みにご関心をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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