DIPS申請の疑問解消!「自動操縦システム」と飛行開始日の10日ルールを解説

2025.09.04 | ドローンブログ

ドローンの飛行許可承認申請(DIPS)では、入力途中で迷いやすい項目がいくつかあります。
特に多いのが 「自動操縦システムを装備していますか?」 という設問と、飛行開始日の設定(10日ルール) です。
(正確には、【問】自動操縦システムを装備し、機体に設置されたカメラ等により場の外の様子を監視できる。)

この記事では、MiniやAvataなど初心者向け機体での回答方法、Matriceシリーズで「適」となるケース、さらに補正を避けるための開始日設定の注意点をわかりやすく解説します。(図解付き)
加えて、申請に不安がある方へ向けた株式会社ASOLAB. | スカイファイト松本のサポート内容もご紹介します。

1.自動操縦システムを装備とは?

申請画面に出てくる「自動操縦システム」とは、RTH(自動帰還)やクイックショットといった便利機能のことではありません。
国土交通省が定める基準では、以下の3つをすべて満たすものを「自動操縦システム」としています。

  1. 離陸・着陸を自動で行えること
  2. 上昇・下降・前後左右の移動やホバリングを自動で安定して行えること
  3. 自動飛行中でも操縦者が手動で介入して安全に制御できること

適と否の判断基準

:Miniシリーズ、Avata、Neoなど、フル自動航行を備えていない一般的な機体
 ※「否」と答えても不利になることはなく、単に「フル自動操縦は使わない」という意味です。

:上記条件を満たすフル自動航行システムを装備した機体
 例:Matriceシリーズ+ウェイポイント飛行

機体ごとの例

機体自動操縦システム申請での選択
DJI Mini 3 Pro部分的自動機能はあるがフル自動航行ではない
DJI Mini 3自動航行機能なし
DJI Avata 2FPV前提で自動経路飛行は非対応
DJI Neo入門機で自動操縦なし
DJI Matrice 350/400(+ウェイポイント)フル自動航行に対応

2.飛行開始日は「申請から10日以上先」に設定

もうひとつ申請で注意したいのが、飛行開始日の設定です。

  • 申請は 開始日の40開庁日前から10開庁日前までに行う必要がある というルールがあります。
  • 開庁日」はカレンダーの休日(土日祝)を除いてカウントした日程です。
  • 誤って10日以内の日程で申請すると、補正指示(修正依頼)が入り「10日以降に直してください」と戻されるため、結果的に余計な時間がかかってしまいます。

許可をスムーズに取得するためには、必ず余裕を持って10日以上先に設定しましょう。

【新規申請】2025年9月4日(木)に申請した場合

申請日の翌日から10開庁日目を飛行開始日にできるので、最短が9月19日(金)となります。

40開庁日前から申請できるので
一番先のスケジュールでは11月5日(火)が飛行開始日のものまで申請できます。

申請は、補正がかかって再申請になる場合もあるので、
早めに下調べを行ない、飛行計画を立てることが大事です。

【更新申請】2025年9月4日(木)に申請した場合

包括申請の場合、更新手続きができます。新規と更新で日数カウントの違いに注意が必要です。
許可期間満了日の40開庁日前から10開庁日前までに行う必要があるので、最短が9月22日(月)となります。

40開庁日前から申請できるので
一番先のスケジュールでは11月6日(水)の飛行開始日のものまで申請できます。

3.まとめ

  • 「自動操縦システムを装備」とは、国土交通省が定めるフル自動航行システムのこと。
  • MiniやAvata、Neoなど初心者機体は「否」でOK、Matriceシリーズのような業務用機体は「適」。
  • 飛行開始日は 申請から10日以上先に設定するのが必須。補正による手戻りを防ぐための大事なポイントです。

4.ドローンスクールで学びとサポートを両立

株式会社ASOLAB. | スカイファイト松本では、飛行許可承認に関する知識にも触れていただけます
ただし、申請は実際にDIPSを操作してみなければ理解しにくい部分が多く、専門的な操作こそないものの、設問が多くて意味が分かりづらい/準備するものや設定箇所が分かりにくいと感じる方がほとんどです。

そのため株式会社ASOLAB. | スカイファイト松本では、学びに加えて オプションの「申請手続きサポート」 をご用意しています。
講習で知識を押さえつつ、実際の申請時にはサポートをご利用いただくことで、初めての方でも安心して飛行許可承認の取得が可能です。

申請手続きサポート【8つのPOINT】

受講生特別価格 ¥33,000(税込)
一般価格 ¥44,000(税込)

  1. DIPS- ID作成
  2. 必要となるアカウント作成
  3. 機体のアクティベーション
  4. Care Refresh登録(DJI機体)
  5. 機体登録+リモートID(DIPS)
  6. UAS Level 2の資格証と10時間飛行履歴証明書の添付
  7. 飛行マニュアルの添付(国交省版 or カスタマイズ版)
  8. 飛行計画の通報・飛行日誌の作成方法

申請の基礎知識とあわせて、実際の操作や提出まで一緒にサポートいたします。
知識だけで終わらせず、実務までしっかりフォローできるのが当スクールの特徴です。

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